今年も、3年連続の北海道キャンプに行って来た。
今年は昨年や一昨年とは2つのことを変えてみたが、どちらもすごくよかったと思う。
1つは時期だ。
昨年までは、7月下旬から8月上旬の比較的混んでいる時期に行ったのだが、今年は仕事の関係もあって、お盆明けの8/19(土)~30(水)に行った。
花の時期は終わっていたけれど土曜日の夜に泊まった所以外、どこのキャンプ場も大変空いていてとにかく静かなキャンプを楽しめた。
もう1つは、家内や娘と北海道で合流した点だ。
家内と娘は、毎年お盆の頃に家内の実家がある大阪に行くのだが、大阪の実家から東京の自宅に帰って来るのに新幹線等を乗り継いで約半日、そして自宅から北海道に行くのにも車とフェリーを使って約1日かかるので、合わせて1日半の時間を使っていた。
それを一気にまとめて大阪から札幌まで飛行機を使って数時間で直接行くことにした点だ。これにより、家内と娘は移動の時間が大幅に短縮され大変楽だったようだ。
私も一人で気楽に数日間、家族で行くにはまだちょっと厳しいかなと思われるカムイワッカ湯の滝に行ったり、娘が車に飽きてしまうことを気にせず長時間、車を走らせることができた。
一人のキャンプは初めてだったが、大変気楽でたまにはいいものだと思った。
また、家族での行動は観光地の見学より、登山、サイクリング、カヌー、アイスクリーム作りなどの体験が中心だったので楽しめた。
フェリーについては出発前日の天気予報を見たら、太平洋上を台風が進行中でありうねりで船が揺れることが予想されたため、太平洋航路を避けて日本海航路の新潟発・小樽行きの新日本海フェリーを選び前日に予約した。
船は意外に混んでいて2等しか空いてなかった。
心身共に充分にリフレシュできた、8/19(土)から8/30(水)までの12日間にわたる2000年夏の北海道キャンプ記録である。
■午前1時過ぎ、自宅を出発
今回は前述した通り一人での出発だ。
フェリーの出港は新潟港を午前10時30分で、8時30分位には新潟港の乗り場に着きたい。
自宅近くのICから新潟港までは順調に行っても4時間ほどはかかる。
一度眠ってしまうと早朝に一人で起きるのは辛そうだし、あまり眠くもなかったので午前1時過ぎ自宅を出発した。
入間ICから圏央道に入り、関越道を通って新潟港へと向かった。
道は大変空いていたが、どこのサービスエリアも仮眠を取る車で結構混んでいた。
3時間ほど走り、午前4時頃新潟県の大和PAに到着。
2時間半ほど仮眠を取り、再び1時間ほど走って午前7時半頃に新潟港に到着した。
10時30分の出航まではまだ時間があったので、朝食を取り待合室で休憩した。
▼日本海フェリー
■快適な船旅
4年前にもこの新日本海フェリーで新潟から小樽まで家族3人で行ったのだが、そのときは娘がまだ3歳で、何かと心配だったので大事を取って特等船室で行った。
その娘も7歳になり5度目の北海道ということになる。
今回は2等しか空いてなかったのだが、一人だったので気楽だったし、寝る場所はやはりちょっと窮屈だったが、寝る時以外は展望ラウンジなどほとんど別の場所にいたので2等で十分だった。
天気も快晴で、船はほとんど揺れない。
展望風呂に入ったり、ビールを何本も飲みながら、海を眺めたり北海道での計画を立てたりしてゆっくりと過ごせた。
夕方には大変美しい夕日を見ることができ、夜は、江差沖を航行中にたくさんの漁り火を見ることができた。
▼日本海フェリーから見た夕日
■小樽港へ到着し紋別へ
午前4時10分に小樽港に到着した。眠かったけど、とにかく暑い東京を脱出できて嬉しかった。
小樽→石狩→当別→新十津川→砂川→旭川→当麻→上川→滝上と通って、午前10時過ぎには紋別に着いた。
途中、休憩はしたものの朝早かったうえに6時間も走ったのでさすがに疲れた。
昼食を思い切り食べてから道の駅「オホーツク紋別」で1時間ほど仮眠をした。
車の窓を開けて寝ていると涼しい風が入って来て、北海道にいることを実感した。
東京では夏の昼間に車の中で、エアコンなしで仮眠などとてもできない。
■紋別で流氷科学センターとオホーツクタワー見学
少し仮眠した後、道の駅にある流氷科学センターとその近くにあるオホーツクタワーを見学した。
オホーツクタワーでは海中の様子を見ることができるので娘がいたらきっと喜んだだろう。
▼流氷科学センター
▼オホーツクタワー
海岸でオホーツクの海をゆっくりと眺めてから、この日の宿泊地、コムケ国際キャンプ場へ向かった。
■コムケ国際キャンプ場に到着
キャンプ場には午後4時過ぎに到着したのだが、お盆過ぎということで大変空いていて、どこでもどうぞという状態だった。
ここのキャンプ場は芝生がとてもきれいで、目の前には静かなコムケ湖が見えていて素晴らしいロケーションだ。
炊事場などの設備もシンプルだが清潔で気持ちいい。
トイレも管理棟の裏のトイレを使ったがきれいだった。
豪華なキャンプ場ではないが、ゆっくりとキャンプの素晴らしさを味わえるキャンプ場だと思う。
■テントにトラブル発生
今回、テントは家族で泊まるためのコールマンのスタンダードドームⅢと一人で泊まるために近所のディスカウントストアで買った、聞いたことのないメーカーの2,980円の安テントの2セットを持って行った。
今日は一人だったので、早速安テントの方を張り出したのだが、早くもトラブルが発生した。入り口の網戸のファスナーがバカになってしまったのだ。
直そうと色々努力したが、結局直らなくて仕方なく管理人さんにホチキスを貸してもらい、ファスナーの部分を30カ所位バチバチと留めた。
これでとりあえず蚊は入ってこないようにできたが、1回目でこわれてしまうとは。
「安物買いの銭失い」とはよく言ったものだ。
管理人のおじさんもとても親切だった。
▼コムケ国際キャンプ場
▼コムケ国際キャンプ場
夜は人も少なく大変静かなコムケ国際キャンプ場での夜を味わうことができた。
朝、目が覚めると小鳥の声が盛んに聞こえた。
レギュラーコーヒーを入れコムケ湖の湖畔にいすを持って行き、コムケ湖を眺めながらゆっくりコーヒーを飲んだ。
静かで、小鳥の声以外何も聞こえなかった。
▼コムケ国際キャンプ場
▼コムケ国際キャンプ場
▼コムケ湖
■コムケ国際キャンプ場からサロマ湖へ
午前8時半頃、キャンプ場を出発しコムケ湖周辺を車で回った。
オホーツク海とコムケ湖の間の道に車を止めて景色を眺めた後、サロマ湖方面へ向かった。途中、三里浜キャンプ場の近くに行ったのでどんなキャンプ場なのか少し覗てみた。
■美しい能取湖のサンゴ草
その後、能取湖の横をサンゴ草(アッケシソウ)に注意しながら走った。
この時期にはまだあまり色づいていないかと思っていたサンゴ草が、すでに結構赤く色づいていた。
見頃には少し早かったが、とても美しい色であった。
前々から見たいと思っていた赤く色づいたサンゴ草を思いがけず見ることができて満足した。
▼能取湖のサンゴ草
■知床カムイワッカ湯の滝へ
その後、網走でカニ飯を食べてから、知床のカムイワッカ湯の滝に向かった。
カムイワッカ湯の滝に行くには、知床五湖の少し手前から知床大橋方面に向かう砂利の林道を20分位走り、カムイワッカ湯の滝の入り口まで行くことになる。
ただし、自然環境の保全と渋滞緩和のための通行規制の期間があり、この期間はシャトルバスに乗り換えることになるようだ。
昨年、8月3日に知床五湖に行った時は通行規制中だった。
今年は、丁度今日から自動車の通行規制が解除になっていて自分の車で入り口まで行くことができた。
水着を着て沢を登って行くと、水がだんだん温かくなり15~20分ほど歩くと、見事な湯の滝壺があった。
湯加減も丁度よくとても気持ちよかった。
ただ温泉の成分が強く、あまり長い時間入ると肌の弱い人は痒くなるとのこと。
また滝のしぶきが目に入った時、結構しみた。
ここには娘がもう少し大きくなったら、家族3人で是非また来たいと思った。
そうたびたび来られる所ではないのでしばらく滝壺の近くに座ってゆっくり景色を堪能してから、滑らないように注意しながら沢を下った。
▼カムイワッカ湯の滝
▼カムイワッカ湯の滝
その後、車で知床峠を越えて羅臼に抜け、海沿いに走って尾岱沼青少年旅行村へと向かった。
■尾岱沼青少年旅行村に到着、再びテントのトラブル
尾岱沼青少年旅行村に着いたときには、午後の5時を過ぎていた。
ここのキャンプ場も、目の前に静かな野付湾が広がっている素晴らしい場所にある。
また、場内の設備も大変清潔であった。
そこで、昨日ファスナーをホチキスで直した2,980円の安テントを張ろうとしたが、またまたトラブルが発生してしまった。
今度はテントを張るポールの端の金具が取れていてテントに固定できない。
車の中や芝生の上などあちこち探したが見つからない。
そのうち、暗くなってきてしまいだんだん見えなくなってきてしまったので、仕方なく諦めて家族用の大きなコールマンのスタンダードドームⅢを張った。
一人で寝たらとても大きく感じた。
夜は管理人さんに紹介してもらった近くの食堂で食事をして、その近くにあった野付温泉浜の湯に入った。
キャンプ場に戻るととても涼しく、ジャンバーを着ていて丁度いいくらいだった。
朝、起きると外は霧雨が少し降っていたが、コーヒーを入れて飲んでいるうちに次第に止んで薄日が射してきた。
涼しかったのでもう一杯コーヒーを入れて、イスに座りながら野付湾をゆっくりと眺めた。本当に素晴らしい景色の所ですっかり気に入ってしまった。
▼尾岱沼青少年旅行村(現在は尾岱沼ふれあいキャンプ場)
▼尾岱沼青少年旅行村(現在は尾岱沼ふれあいキャンプ場)
▼尾岱沼青少年旅行村(現在は尾岱沼ふれあいキャンプ場)
■トドワラ、ナラワラへ
11時近くまでキャンプ場にいた後、ナラワラ、トドワラを見に行ったのだが、天気もすっかり良くなり美しい風景がますます引き立った。
トドワラまで行くのに通った原生花園も花がきれいだった。
トドワラの駐車場を出発したのは午後1時頃であった。
その後、中標津、弟子屈を通って阿寒湖方面に向かって走り、パンケトー、ペンケトーの見える双湖台に寄り、阿寒湖畔のカムイコタンにも行った。
▼双湖台
■オンネトーの見事な色
その後、以前から行きたかったオンネトーに行き、奥の方にあるオンネトー国設野営場を見せてもらったが、キャンプ場からみたオンネトーは見事な色をしていた。
北海道の大自然と静寂に包まれたキャンプ場で、夜はきっと真っ暗であろう。
一度泊まってみたいが、きっと家内と娘は怖いと言って嫌がるだろう。
オンネトーで随分ゆっくりしてしまったが、明日は家内と娘が大阪から札幌へと来る日なので、もう少し札幌に近づかないといけない。
▼オンネトー
■池田町営まきばの家キャンプ場に泊まれず
足寄を通って帯広方面へと向かった。
池田町営まきばの家キャンプ場に行ってみたが、着いたときには午後の7時半になっていて、キャンプ場の入り口は真っ暗で、管理棟のベルを鳴らしたが、管理人さんももう帰ってしまったのか誰も出て来ない。
次の朝に料金を払えばいいから、勝手にテントを張ってしまおうかとも思ったが、とにかく真っ暗でテントも張れそうもない。
この日はキャンプを諦めて、車中泊でもいいかなと思いながら車を帯広方面に向けて走らせていると、十勝川温泉の入り口にさしかかり、「素泊まり3,800円より」という大きな看板が見えた。
安いし、温泉にも入りたかったので泊まることにした。ホテルということ
だが、廊下の電気もあまりついてなくて暗くて、他にあまり宿泊客がいないような感じのところだったが、車中泊よりずっといいだろう。ビールを飲んでゆっくりと寝た。
■家内と娘を迎えに千歳空港へと向かう
この日は、家内と娘が午後の2時40分に千歳空港に着く予定だったので、7時40分には十勝川温泉の富士ホテルを出発し、千歳空港に向かって一気に走った。
途中、道の駅「樹海ロード日高」でブランチをとりメチャメチャに散らかっている車の中の荷物を片付けた。
船中泊も入れて一人で4泊し、ゆっくりはできたがちょっと寂しくもなってきた。
この日からは、昨年までと同様にファミリーキャンプということになる。
キャンプ場もオートリゾートネットワークに加盟したキャンプ場が中心になる。
この日の予定しているキャンプ場もオートリゾート苫小牧アルテンだ。
千歳空港に早めに着いたので、空港の本屋に立ち寄り、そこで山と渓谷社の「北海道キャンプ場」という本を買った。
午後2時40分頃家内と娘が乗った飛行機が到着した。
2人が到着したときの千歳空港の外の気温は23℃と表示されていて、大阪とは、10℃以上も差があったようだ。
■オートリゾート苫小牧アルテンに到着
千歳空港から車で30分ほどでオートリゾート苫小牧アルテンに到着したが、あいにく霧雨が降っていた。
二人は大阪の暑さに慣れていたためか「寒い。寒い。」と盛んに言っていた。
結局この日は、バンガローに泊まることにした。
キャンプ場全体で宿泊しているグループは、私たちを入れて数組位しかいないようだ。
きっと1週間ほど前までは、この広いキャンプ場もテントが一杯でさぞかしにぎやかだったのであろう。
バンガローもガラガラのようでキャンプ場全体が静まり返っていたが、さすがに豪華さ知られるオートリゾート苫小牧アルテンだけあって、バンガローもとてもきれいだった。
キャンプ場に隣接して昨年オープンした温泉施設ゆのみの湯はあいにく定休日だったので、車で10分ほどの所にある天然温泉PIAに行った。
太平洋を眺めながら入れる露天風呂があり、大人700円でタオル、バスタオルも貸してくれてここは大変よかった。
ここで食事も済ませこの日は、家内と娘も疲れているだろうと思い早めに寝ることにした。
▼苫小牧アルテン
▼苫小牧アルテン
朝起きると雨は止んでいた。
晴れたら支笏湖の近くにある樽前山に登ってみようかと思ったが雲が多くてせっかく登っても景色が見えそうもないので止めにした。
■マウンテンバイクで遊ぶ
登山を止めた代わりに3人でマウンテンバイクを借りて苫小牧アルテンの場内にあるマウンテンバイクのコースに行ったり、場内をゆっくり回ったりしたが、とにかく空いていて快適だった。
娘はマウンテンバイクのコースが大変気に入っているようだった。
何しろこの時期東京で昼間に思い切り自転車を乗り回すことなど暑くてできなかったので久しぶりに思い切り自転車に乗って気持ちよかったのであろう。
▼苫小牧アルテンの場内にあるマウンテンバイクのコース
■午後は錦大沼でカヌー体験
昼食を取った後、午後は錦大沼でカヌーができるという事だったので申し込んだ。
カヌーはカナディアンカヌーでこれまた大変空いていて最初は我家の3人以外他に誰もいなかった。
こんなに空いている所でゆったりとカヌーができて本当にいい思い出になった。
▼カヌーをした錦大沼
カヌーが終わったのが3時過ぎになり、おやつにソフトクリームを食べてから次の目的地の赤平市エルム高原オートキャンプ場に向かった。
■赤平市エルム高原オートキャンプ場に到着し、温泉へ
苫小牧から岩見沢を通って赤平市エルム高原オートキャンプ場に着いたのは午後6時を少し回ってしまっていた。
本当はこの日は、長沼町にあるマオイオートランドに泊まる予定だったが、天気予報でここ2~3日は天気がいいが、その後は曇りがちの日が続くということだったので、天気のいいうちに今年6月にロープウェイがリニューアルオープンした旭岳の姿見の池辺りを散策したいと思いちょっと長い距離を移動した。
本当はテントを張りたかったのだが、到着が遅くなってしまったので、この日もバンガローに宿泊する事にした。
バンガローは2階建てで大変きれいだった。
ここエルム高原は2年前に4泊した滝川の丸加高原の近くにある新しいキャンプ場で、ここもとても空いていて、我々を含めてバンガローに2組、テントを張っているグループが1組の合計3組だけだった。
ここのキャンプ場に一泊すると、エルム高原温泉ゆったりの一回入浴券がもらえる。
この温泉も新しくとてもきれいで、キャンプ場から見える所にあり車だと5分位、近道を歩いて行って10分位だ。
温泉から帰ってくると、星が大変きれいで天の川も見えた。
こんなきれいな星空を見る事ができるのもキャンプならではの素晴らしさの一つだ。
昨日と同様、場内は静まり返ってい
て、温泉の名前のようにゆったりと過ごせた。
明日は、晴れたら旭岳方面に行ってみるということにして寝た。
■旭岳を諦め、富良野へ
昨晩、あんなにきれいな星空だったのに、朝起きると曇っていた。
天気予報はコロコロと変わる。
2~3日は天気がいいということで、昨日こちらの方まで来たのに、今日はまとまった雨が降るという予報に変わってしまっていた。
旭岳は行っても仕方なさそうなので、ゆっくりすることにした。
それにしても、空いているキャンプ場は気持ちいい。
外のテーブルでゆっくりと朝食を取った。
▼赤平市エルム高原オートキャンプ場
▼赤平市エルム高原オートキャンプ場
10時少し前までゆっくりしてからエルム高原オートキャンプ場を出発。
芦別を通って富良野方面へと向かった。
■富良野チーズ工房でアイスクリーム作りを体験
富良野は一昨年のラベンダーの美しい7月に来たが、今年はラベンダーの時期ではないので、新富良野プリンスホテルにあるニングルテラスをちょっと覗いてみた。
その後、車を走らせていると富良野チーズ工房のきれいな建物が目に入ったので立ち寄ってみた。
ここではアイスクリーム作りが体験できるということだったので、家内と娘が参加することにした。
体験ではアイスクリームの下のコーンまで自分で焼かせてくれて、娘は大変楽しかったようで、出来上がったアイスクリームもたくさんでとてもおいしかった。
次にフラワーランドかみふらのに行った。
色々な花が咲いていて、きれいではあったが、やはり一昨年のラベンダーの見頃の時期を見ているだけに、ラベンダーが咲いてないのはちょっと淋しい感じだった。
■美瑛自然の村キャンプ場へ予定変更
この時の空は薄日が射していたので、この日はひがしかぐら森林公園オートキャンプ場フローレにテントを張ろうと思っていたのだが、携帯電話で天気予報を聞いたところ、「現在、上川地方に大雨洪水警報が出ています。」ということだった。
今は薄日がさしていても、近くに大雨洪水警報が出ているということは、雨が降るのは時間の問題で、それも結構な量が降るかも知れない。
雨が降る前に、テントを張ってしまおうかとも思ったが、夜中に大雨になるのも辛い。
そこで、今夜はひがしかぐら森林公園オートキャンプ場フローレを諦め、美瑛自然の村キャンプ場のケビンに泊まることにした。
予約はしてないが、この時期なら大丈夫だろう。
美瑛自然の村キャンプ場に着くとこちらもガラガラでケビンに泊まることができた。
このキャンプ場は、大自然の中の素晴らしい環境の中にある。
96年版「北海道キャンピングガイド」では、このキャンプ場をべた誉めで「何も文句なし!」のキャンプ場との紹介がある。
確かに自然が最大限残されていて、設備も豪華ではないが清潔だった。
夜は、車で10分弱の所にある白金温泉白金観光ホテルに入浴しに行った。
お湯はすごくよかったが、大人一人1,000円はちょっと高く感じた。
温泉から帰る午後8時頃、雨がポツポツと降り始めた。
天気予報の通り、夜中に大雨になり、ケビンの屋根に雨が当たる音が結構すごかった。
テントでは眠れなかったかも知れない。
朝起きた時も、まだ雨が激しく降っていた。
テントに泊まっていたグループが雨の中、撤収している。
この日は、ケビンにして正解だった。
ここのケビンには寝具も付いていて、室内の明かりは暗めだけど結構洒落た作りになっている。
しかし、3人になってから3泊ともバンガローやケビンだ。
1日目と3日目は雨のため、2日目は時間が遅くなってしまったためで仕方なかったが、娘に「これでは、キャンプらしくないよ。テントに泊まりたい。」と言われてしまった。
「今日こそ、晴れたらテントを張ろう。」と約束した。
■朝の放送には、ちょっと…
「何も文句なし!」のキャンプ場との紹介があった美瑛自然の村キャンプ場だが、朝の放送には、ちょっと異議ありだ。
キャンプのマナーのようなことを大きな声(録音テープ?)の放送で言っていて、静かな場内に響いている。
キャンプのマナーが大切なのはよく分かるし、言わざるを得ないようなキャンパーがいるのかも知れないが、他に方法はないのだろうか。
しかも、ケビンにいると何を言っているのかよく聞こえない。
ゴミの分別のことを色々と言っている部分もよく聞こえず、ゴミもあまり出なかったので全部持ち帰った。
■3度目の美瑛
雨の降る中、10時前にキャンプ場を出発し十勝岳が見える望岳台に行き、レストハウスで休憩がてら、しばらく家内と娘は葉書を書いたり、私はガイドブックを見たりして天候の回復を待った。
天気予報では、昼頃には雨は上がって晴れてくると言うことだった。
しばらくしてから、拓真館に行った。
この辺りに来たのは3度目だが拓真館は初めてだった。
土曜日ということもあって混んでいたが、素人の私が見ても素晴らしい写真だった。
写真を趣味にする人にとっても、この辺りの風景はとても魅力的だろう。
次に娘がちょっと喜びそうな、小さな万華鏡の専門店に立ち寄った。
美瑛に魅せられてここに店を出したという人の良さそうな店の主人と色々な話をした。
この頃にはすっかり雨は上がっていた。
カルビーポテトレストラン「ア・ダッポル」で遅い昼食を取って(ポテトコロッケはさすがにおいしかった)、この日の目的地、ひがしかぐら森林公園オートキャンプ場フローレに向かった。
▼美瑛
▼美瑛
■土曜の夜のキャンプ場はにぎやか
今日は土曜日で昨日までの空いているキャンプ場とは違って大変混んでいた。
やっとテントを張れるとあって娘も喜んでテント張りを手伝ってくれた。
テント張りを終えてゆっくりしていると娘は、2つ隣のサイトの旭川から来たという3年生の女の子と友達になったようで一緒に遊んでいた。
夜は、キャンプ場の向かいにある今年の7月にオープンしたばかりの温泉施設花神楽に行った。
とても大きく豪華な温泉施設でできたばかりでしかも土曜の夜ということで地元の人がたくさん来ていた。
豪華な温泉施設が目の前にありキャンプ場も新しく、整備されていて快適だったが、キャンプ場としては少し快適過ぎる気もする。
土曜の夜で結構賑やかだった。
明日は晴れとの予報だったので晴れたら旭岳方面に行く予定にした。
■旭岳はまたも見送り、東神楽森林公園で遊ぶ
朝起きると晴れてはいたが、山の方は雲がかかっている。
旭岳ロープウェイで姿見の池まで行こうと思っていたが、どうしようか迷った。
娘は前日に友達になった女の子と東神楽森林公園で遊びたいようだ。
そこで、一人で旭岳方面に車を走らせ様子を見に行き、途中の駐在所にいた親切そうな駐在さんに事情を話すと、「これだと行っても見えないかも知れませんね。」と言うことだったのでまたも見送ることにした。
そして、昨日友達になった、旭川のOさん親子と午前中いっぱい東神楽森林公園で遊ぶことにした。
池の上を走るサイクルモノレールなどがあり、娘と3年生の女の子は二人で大喜びで遊んでいた。
▼東神楽森林公園にある池の上を走るサイクルモノレール
▼東神楽森林公園オートキャンプ場
▼荷物が一杯の車内
▼東神楽森林公園オートキャンプ場
▼東神楽森林公園オートキャンプ場
午後は家族3人でサイクリングなどをして過ごした。
夕方から買い出しに行き、数組のグループしかいなくなったキャンプ場でゆっくり夕食を取った。
「あまり空いているキャンプ場は熊が出そうで怖い」と言っていた娘もさすがに昨夜は騒がしく感じたらしく「やっぱり空いているキャンプ場の方がいい。」と言っていた。
確かに熊が出てもおかしくないようなキャンプ場で自分たち以外誰もいないというのも心細いかも知れないが、ある程度、管理体制がしっかりしているキャンプ場なら絶対に空いている方が快適だ。
この日は、連泊の中日だったのでゆっくりできた。連泊だと洗濯もゆっくりできるので助かると家内も言っていた。
夕方、近くのテントサイトにテントを張っていた一組のご夫婦が話しかけてきた。
このお二人、山口から来られたそうで、ご主人の定年の記念に二人で北海道をキャンプをしながら1ヶ月位の予定で回られているそうである。
北海道について色々と勉強されているようだった。
今日も昨日と同じく、キャンプ場の向かいにある温泉施設花神楽に行きゆっくり休んだ。
■いよいよ旭岳ロープウェイに乗ったのだが…
朝起きると、薄曇りだった。
昨日の天気予報ではこの日は晴れと言うことだったが、今朝の予報では、天気は下り坂で午後からまとまった雨になるという予報に変わってしまっていた。
朝食を取ってテントを撤収してから、とりあえず旭岳ロープウェイの乗り場に行ってみることにした。
途中、野生のキタキツネを見ることができた。
旭岳ロープウェイの乗り場に着くと曇っていて、どうせ上に行っても何も見えないだろうと思ったが、一応ロープウェイの乗り場の駅員さんに「今日は上に行っても旭岳は見えないですよね。」と訪ねてみると「いや、今日は見えますよ。」という返事。
どう見ても見えそうではなかったが、この言葉を信じて、大人往復一人2,800円を払って上に行ってみた。
しかし、やっぱり旭岳の姿は何も見えなかった。
山の天気は変わりやすいし、きっと少し前まで見えたのであの駅員さんも見えると言ったのだろう。
とりあえず姿見の池まで行って、しばらく待ったけどついに旭岳の姿は一度も見えなかった。
▼霧で眺望はなかった。
また今度、花の美しい時期の晴れた日に来ようということにしてロープウェイで下山した。
午後は天気予報の通り雨が結構降ってきたので、この日はおみやげタイムにする事にして、砂川ハイウェイオアシスに行きゆっくりおみやげを選んだ。
この日は北海道最後の夜だが、あいにくの雨だし、みんな少し疲れたので無理をしないで公共の宿に泊まることにした。
この砂川ハイウェイオアシスから車で30分位の所に上砂川岳温泉パンケの湯という所がある。
3年前にリニューアルしたのだがこの温泉には、5年前、娘が2歳の時に初めて家族3人で北海道に来た時に泊まったことがある。
このときはとても古くてもう2度と行かないと思ったけど、リニューアルしてすっかりきれいになっていた。久しぶりにテレビをまともに見た。
疲れていたようで、地図を見ているうちに知らないうちに眠っていた。
■快晴の中、樽前山山頂へ
朝起きると、外は快晴だった。
今日だったら旭岳がよく見えたのにと残念に思った。
今日は、夕張にある石炭の歴史村とかハイジ牧場とかに行こうと思ったが、あまりに天気が良かったので、先日、苫小牧アルテンに泊まった時に行こうかと思った、樽前山に登ることにした。
樽前山は7合目まで車で行けて、初級者向けの山だそうだが、眺望は抜群で、山頂では大きな溶岩ドームが見え、支笏湖と太平洋が両方見える。
7歳の娘も張り切って頂上まで登った。
途中、結構年齢の行った方々とすれ違ったが、そのたびに娘に向かって「お姉ちゃん、小さいのに偉いね。」と声をかけてくれたが、あちらの方がよほど偉いと思った。
私も歳を取っても、山登りができるようにいつまでも元気でいないといけないと思った。
抜群の眺望と好天でしかもあまり人がいなかったので写真をたくさん撮った。
このようなちょっとした登山を組み合わせてもまた、北海道キャンプの楽しさが増すだろう。
▼少し登ると支笏湖が見えてくる。
▼樽前山山頂
▼山頂から溶岩ドームが見える。
樽前山から下りてから、支笏湖の湖畔に行った。
私の気に入っている丸駒温泉に行ったが外来の入浴時間は午後3時までで、時間が過ぎてしまっていたので食事だけをした。
支笏湖の湖面がキラキラと輝き大変美しかった。
▼丸駒温泉のレストランから見た支笏湖
この後、先日苫小牧で行った太平洋を見ながら入れる天然温泉PIAに行った。
露天風呂の中から太平洋を眺め、旅の終わりの寂しさと充分にリフレッシュできた満足感を感じた。
この日は、20時15分苫小牧発秋田・新潟行きの新日本海フェリーに乗船した。
新日本海フェリーの乗り場は、苫小牧東港で、昨年と一昨年に乗った西港からはかなり離れていて行くのに結構時間がかかった。
午前8時30分に秋田港に到着。
秋田道から東北道に入り、途中、前沢SA、蓮田SAで休憩し、外環道、首都高速、中央道を通って午後5時前に自宅に到着した。
まとめ
全走行距離 3,158km
おみやげ以外の全費用 約275,000円
※ただし大阪(伊丹)→札幌(新千歳)の航空運賃が含まれている。
★交通費合計 138,048円
◎航空運賃 大阪(伊丹)→札幌(新千歳) 50,750円
(大人35,000円+子供15,750円)
◎軽油代(332リットル) 27,458円
※燃料消費率 9.5km/リットル強
◎有料道路代 22,400円
※8/19 入間→新潟中央 7,000円
※8/24 三笠→滝川 1,150円
※8/29 美唄→岩見沢 700円
※8/30 秋田北→八王子 13,550円
◎フェリー代 (新日本海フェリー) 37,440円
※行き 新潟→小樽(車輌+2等大人1人) 17,950円
※帰り 苫小牧→秋田(車輌+2等寝台大人2人+子供1人) 19,490円
往復割引10%を適用
★宿泊代合計 52,390円
以下の3泊は大人一人の料金
◎コムケ国際キャンプ場(フリーサイト1泊) 200円
◎尾岱沼青少年旅行村(フリーサイト1泊) 400円
◎十勝川温泉富士ホテル(1泊素泊まり) 4,140円
以下の6泊は大人2人と小学1年生の娘の料金
◎オートリゾート苫小牧アルテン(バンガロー1泊) 8,400円
◎赤平市エルム高原オートキャンプ場(ケビン1泊) 9,500円
◎美瑛自然の村キャンプ場(ケビン1泊) 6,600円
◎ひがしかぐら森林公園オートキャンプ場フローレ(スタンダードカーサイト2泊) 8,000円
◎上砂川岳温泉パンケの湯(1泊朝食付) 15,150円
★温泉・銭湯料金合計 9,560円
◎コムケ国際キャンプ場のシャワー 200円
◎野付温泉浜の湯 360円
◎苫小牧天然温泉PIA(大人700円×2+子供400円)×2回 3,600円
◎白金温泉大雪山白金観光ホテル 2,400円
(大人1,000円×2+子供400円)
◎森の湯花神楽(大人600円×2+子供300円)×2回 3,000円