2005年 ボルネオ島 6日間の旅

今年の夏は、行き先をどこにしようか色々と迷った。

娘も小学校6年生になり手もかからなくなってきた。

したがって娘のことは、それほど気にする必要はなくなったが、時差が少なく、飛行時間もあまり長くなく、海にも入れて、海以外の楽しみもあって、乾季にあたる所ということで、ちょっとワイルドにボルネオ島に決めた。

ボルネオ島は世界で3番目に大きな島(日本の約2倍)で、地球上のジャングルの中で最も古い熱帯雨林を持つ島の一つ。

8月は乾季とはいえ、かなり蒸し暑かったが、大自然を満喫できた。

6日間のボルネオ島旅行日記としてまとめた。

1日目 8/1(月) 日本:曇りのち雨・ボルネオ:曇り

首都高速で通勤の混雑が予想されたため、早めの午前6時40分に自宅を出発した。

予想通り、渋滞にはまってしまい時間がかかってしまった。

途中、湾岸幕張でトイレ休憩をし、家を出発してから3時間20分たった午前10時頃、成田駐車場サービスに到着した。

成田駐車場サービスでの手続きはすぐに終了し、午前10時10分頃には第2旅客ターミナルに到着した。

近畿日本ツーリストのカウンターで航空券を受け取り、あらかじめインターネットで予約しておいた海外対応の携帯電話を3階のQLライナーカウンターで受け取った。

午前11時10分にはチェックインを済ませ、「そじ坊」で昼食をとり、12時過ぎには出国手続をした。

現地ではミネラルウォーターを飲む事になるので、誰かが体調を崩してしまったときに飲むように、飲み慣れた日本茶のペットボトル3本とスポーツドリンクのペットボトル2本を購入した。

疲れたときや食欲のあまりないときなど、日本の食べ慣れたお菓子類や飲み慣れた飲み物が重宝するので、我が家では、必ず持っていくようにしている。

■マレーシア航空直行便でコタキナバルに向けて出発、約5時間30分の空の旅

午後1時にC81の搭乗口よりマレーシア航空MH-81便に搭乗した。座席は31番のDEF。

午後1時30分に成田空港を出発した。飛行時間は約5時間30分。

いつものように、機内食を食べたり、居眠りをしたりしてすごしているうちに、現地時間の6時前にコタキナバル国際空港に到着した。

昨年のバリが涼しかったので、空港から外へ出た瞬間、とても蒸し暑く感じた。

空港で現地のガイドさん(SMI HORIDAYという旅行会社の人で名前はルビンさん)に会い、銀行で3万円分だけマレーシアリンギットに両替した。(1RMは約31~32円)

■シャングルラ・タンジュン・アル・リゾートへ到着

ホテルまでは空港から車で10分程で、午後7時頃、シャングルラ・タンジュン・アル・リゾートに到着した。立派なホテルだ。部屋はキナバルウイング2階のRoom No.9207のデラックスルームだ。部屋は冷房がガンガンにきいていた。

夕食はイタリア料理の「ペッピーノ」でパスタ、ピザ、サラダ、ビール等を注文した。おいしかった。

シャワーを浴び12時頃就寝した。

2日目 8/2(火) 曇りのち晴れ

午前7時20分頃に起き、8時半頃から1時間くらいホテル内のレストラン「シャンパレス(宮香)」でゆっくり朝食をとった。

このホテルでは、朝食をとれるのが3カ所あり、毎日自由に選べる。「シャンパレス(宮香)」はもともとは、中華料理のレストランだが、朝のビュッフェは、中華以外も色々あり不自由はしなかった。

朝食後は、ホテルの敷地内を写真を撮りながら散歩したり、おみやげ物の店に入ったりして過ごした。

▼シャングルラ・タンジュン・アル・リゾート

▼シャングルラ・タンジュン・アル・リゾート

■ホテルシャングルラ・タンジュン・アル・リゾートを出発

12時に昨日のガイド、ルビンさんに迎えに来てもらい、まずは昼食の場所に向かってホテルを出発した。その間にコタキナバルについての説明も受けた。

コタキナバルのコタは町という意味で、キナバルは山の名前。キナバル山の町と言う意味で、人口は約30万人。キナバル山は4,095メートルある。マレーシアは、マレー半島に11州、ボルネオ島に2州の合計13州ある。コタキナバルのあるサバ州は北海道とほぼ同じ広さだそうだ。

■マレー料理の昼食

そんな説明を受けている間に、ホテルから20分位の所にあるLIKSAS SQUARE HOTEL APARTMENTSという建物に到着した。その中にあるde’Square Cafe’で30分程昼食をとった。メニューは、ナシゴレン(マレー風チャーハン)、ソト・アヤン・ミー(マレー風チキンヌードル)、サテ(マレー風串焼き)。昼食後、ビルの中にあるお店を見て、20セントを払って使うトイレに行き、午後1時10分に出発した。

■北ボルネオ鉄道乗車

午後1時25分、北ボルネオ鉄道のタンジュン駅に到着し、駅の近くのみやげ物店に入ったりした後、午後1時40分、タンジュンアル駅を出発した。

この鉄道は、英国統治下にあった1880年代に活躍したそうで、素晴らしい景色と言うことはないが、のどかな景色だった。約30分乗車し、午後2時10分にキナル駅に到着した。そこで先回りして待っていた車に乗り換え、ガラマ村に向けて出発した。途中、高床式の家が多く見られた。風が通り涼しいらしい。1時間半ほど走って午後3時40分、ガラマ村に到着した。村では油ヤシの木などを見学した。

▼北ボルネオ鉄道

■ジャングルリバークルーズを楽しむ

 船の発着場兼レストランで少し休憩した後、ライフジャケットを着て、4時頃ジャングルリバークルーズに出発した。船は小さなモーターボートで我が家の3人と船頭さんとガイドのルビンさんの5人で乗った。

▼ガラマ川のジャングルリバークルーズ

▼ガラマ川のジャングルリバークルーズ

▼ガラマ川のジャングルリバークルーズ

▼ガラマ川のジャングルリバークルーズ

▼ガラマ川のジャングルリバークルーズ

ガイドのルビンさんが次々と発見してくれて、ボルネオ島にしかいないと言われるテングザルを多く見ることができた。

▼テングザル

▼テングザル

▼テングザル

午後5時15分頃まで約1時間15分、貴重な経験ができた。

ルビンさんが、別のグループともう一度クルーズに行っている間、村の人に、タピオカ、バナナなどをごちそうになった。

対岸には、たくさんのカニクイザルがいた。その名の通りカニを捕まえて食べるらしい。小さくて可愛いサルだ。

▼カニクイザル

果物は、今が一番いい季節で種類も多いということだった。

ランサというジャガイモの小さいような形のフルーツも程良く酸っぱくておいしい。

ランブタン(ランブはマレー語で「毛」という意味だそうだ)というのは、赤くて毛が生えているようなグロテスクな見かけをしているが、ライチのような味がしてこれもおいしい。

▼左側がランサで右側がランブタン

■マレーシア家庭料理の夕食

午後6時過ぎからマレーシアの家庭料理の夕食となった。

ナシゴレン、チキンカレー、サテ、野菜、麺などで、器なども含めて地元で取れたものばかり。このような所でマレーシアの家庭料理を食べるなんて、これもまた貴重な経験ができた。おいしかった。

▼夕食を食べた場所

▼マレーシアの家庭料理の夕食

■クリスマスツリーのようなホタル鑑賞

7時20分、船の発着場を出発し、近くの木でまるでクリスマスツリーのように点滅するホタルを鑑賞した。日本のホタルより点滅の時間が短い。

7時30分、車でガラマ村を出発。夜道を走り、9時20分にホテルに到着した。

部屋でゆっくりして、12時30分頃就寝した。

▼ホテルの部屋にはフルーツの盛り合わせが用意されていた。

3日目 8/3(水) 曇り一時雨(スコール)

午前7時30分頃起床。海のすぐ横にあるレストラン「プラウ バユ」でゆっくりと朝食をとった。ロティ(小麦粉の生地を薄く伸ばして焼いたものでカレーなどと一緒に食べる)がおいしかった。コーヒーも昨年バリで飲んだバリコピと似た味がして飲みやすい。

 ■サピ島でシュノーケリングを楽しむ

ホテルの敷地内に船着き場があり、そこから午前10時にサピ島に向かって出発した。

料金は大人一人RM39。サピ島までは15分ほどだが、船は猛スピードだったので、家内はとても怖がっていた。

サピ島は綺麗な島で、シュノーケリング等を楽しんだ。海水は温かかった。

昼は、日本から持っていったお菓子や飲み物で軽く済ませた。

途中から激しいスコールに遭ってしまい、風もあったので、体が冷えてしまった。

▼サピ島

▼サピ島

残念ながら、天気が良くならなかったので、午後3時25分にサピ島を出発した。帰りは、マヌカン島ともう一つ島に寄って帰ったのだが、波が高いのにすごくスピードを出していた。

午後4時頃、ホテルの部屋へ戻り、シャワーを浴びて温まり、毎日補充してくれるフルーツバスケットのバナナやランサやランブタンなどを食べながら休憩した。

午後6時にシャトルバスでホテルを出発し、15分くらいの所にあるセンターポイントという大きなショッピングセンターに行った。中をサーッと見た後、「ピザハット」に入り、ピザ、パスタ、スープなどの夕食をゆっくりとった。

明日は朝早いので、8時40分頃にはホテルに戻り、フロントで3万円分両替して、10時過ぎに就寝した。

4日目 8/4(木) 晴れ

この日は、早い午前5時30分に起床。眠い。

午前6時から「ペッピーノ」で朝食。我が家が一番乗りでしばらく、誰もいなかった。

午前7時に迎えに来たガイドさんに本日のツアー(世界遺産キナバル公園とポーリン温泉)代金のRM740(大人RM280、子供RM180)を払い、我が家ともう一組(4人家族)で、午前7時過ぎににホテル出発。

もうひと家族を迎えに行くために、シャングリラ・ラサ・リア・リゾートに向かった。

途中、日本人のリタイア組の人が多く住むという立派なコンドミニアムがあった。家賃は月8~10万円位らしい。しかし、私もリタイア後に海外に長期滞在したいという夢があるが、この蒸し暑さは、私には厳しそうだ。

午前7時50分頃、シャングリラ・ラサ・リア・リゾートに到着。

午前8時半過ぎまでロビーで休憩した。

■ナバル村、ナバルマーケットへ

ここからは、山道に入りカーブの連続。1時間あまりで、ボルネオ先住民カタザンドウズン族の村、ナバル村のナバルマーケットに到着した。衣類、地元でとれたフルーツ、工芸品など色々なものがところ狭しと並んでいた。ここは、標高が1,000メートルもあり、キナバル山の絶景ポイントでもある。ちょっと雲がかかっていたが、キナバル山が綺麗に見えた。ここでは30分程過ごした。

▼ナバルマーケット

▼キナバル山が綺麗に見えた。

■ジャングルキャノピー、ポーリン温泉へ

ここからさらに1時間程山道を走り、午前11時10分頃、ポーリン温泉の入り口に到着した。ここからジャングルの中の山道を15分~20分位歩くと、キャノピー(吊り橋)がある。途中、カメラ、ビデオの持ち込み料を払う所がある。(カメラRM5.00、ビデオRM30.00)キャノピーウォークでは、高さ41メートルからジャングルを眺めることができる。人ひとりがやっと通れる広さの吊り橋でスリル満点。熱帯雨林の上部を観察できる。

▼ジャングルキャノピー

▼ジャングルキャノピー

その後、大戦中日本軍が発見したというポーリン温泉へ。露天風呂に自分の好みの温度のお湯(硫黄泉)を入れて、水着で入る。私達の家族は、足だけ浸かった。

▼ポーリン温泉の入り口

■「仙園」で中華の昼食

 昼食は、ポーリン温泉から車で40分くらい走った、キナバル公園のすぐ近くにある「仙園」という所での中華料理だった。

▼昼食を食べた「仙園」

▼ここからの眺めは素晴らしく、風もひんやりしていて気持ちよかった。

▼「仙園」付近からの素晴らしい眺め

■世界遺産キナバル国立公園内、キナバル公園の山岳植物園、資料館へ

「仙園」から車で5分位、3時頃にキナバル山の4合目、標高1,600メートルのキナバル公園に到着した。ここでは、50分位かけて、山岳植物園と資料館を見学した。食虫植物のウツボカズラやスリッパの形をしたスリッパランなどの珍しい植物も見学した。

▼ウツボカズラ

■妻はマッサージ、私と娘はおやつタイム

帰りはも、シャングリラ・ラサ・リア・リゾート経由で、ホテルに到着したのは6時10分頃だった。途中、渋滞にはまってしまった。6時30分から妻だけマッサージのサービスがあったので、私と娘は部屋でおやつやフルーツを食べながらゆっくりした。この日は、みんな食欲があまりなかったので、日本から買っていった食べ物と毎日補充されるフルーツとホテル内のコンビニで買ったナッツ、ビスケット、ビールで軽い夕食にした。

妻と娘は11時半頃には寝てしまった。私は、ビールを飲みながら、もう少しゆっくりとした。

5日目 8/5(金) 晴れ

この日はゆっくりと、午前8時過ぎに起床。9時頃から1時間程、「プラウ バユ」でゆっくり朝食を楽しんだ。今日が最後の朝食となる。娘は、まだ帰りたくないようだ。

▼シャングルラ・タンジュン・アル・リゾート

▼シャングルラ・タンジュン・アル・リゾートの敷地内

▼シャングルラ・タンジュン・アル・リゾート

■ホテルのプールでゆっくり過ごす

午前11時頃から午後3時30分頃までは、ホテルのプールや敷地内のビーチでゆっくり過ごした。娘ももう6年生、プールで一緒に遊べる機会も、もうあまりないであろう。いいホテルに泊まったときは、やはり一日はホテル内でゆっくりしたい。

▼ホテルシャングルラ・タンジュン・アル・リゾートのプール

▼ホテルシャングルラ・タンジュン・アル・リゾートの敷地内のビーチ

■買い物と屋台で夕食

部屋でシャワーを浴び、荷物を整理して、4時45分にチェックアウト。タクシーでまずは、一昨日にも来たセンターポイントでおみやげを買った。その後、ウォーターフロントにあるボルネオ・トレーディング・ポスト(ボルネオの民芸品)でも買い物をした。

今回の旅行では、屋台がおすすめという話は聞いていたが、一度も行ってなかったので、センターポイントから徒歩5分位のところにある、セドコ・コンプレックスの屋台で夕食をとることにした。シーフードの店で注文したが、びっくりするほど安かった。エビ、はまぐり、魚料理、野菜料理、ナシゴレンでRM104。広場に並んだテーブルはその近くにあるレストランの席なので、まずはその店でドリンクや料理をオーダー。後は、屋台の料理をそこで食べてもよい。

▼セドコ・コンプレックスの屋台

夕食後、再びホテルに戻り、10時30分にホテルを出発し、空港へと向かった。

6日目 8/6(土) 日本:晴れ

 空港では、最後の買い物をした。帰りの飛行機はマレーシア航空MH-80便。搭乗ゲートは1番で、座席は35番のEFG。出発が遅れ、深夜1時15分頃出発、日本時間の午前7時35分頃到着した。午前8時半頃、成田駐車場サービスを出発、途中、渋滞にはまってしまい自宅に着いたのは、午前11時45分頃だった。無事に帰れて良かった。

 

まとめ

◎利用旅行会社……近畿日本ツーリスト(Holiday)

◎コース名…………ファミリゾート ボルネオ島リゾート

◎宿泊ホテル………シャングリラ・タンジュン・アル・リゾート(デラックスルーム)

◎旅行費用

   大人            147,800円×3人=     443,400円

   割引(3%)                                                   -13,200円

   成田空港使用料・大人      2,040円×3人=     6,120円

   現地空港使用料・大人      1,210円×3人=     3,630円

     燃油サーチャージ            4,200円×3人=    12,600円                                                                                            452,550円

 

  その他の費用

      成田駐車場サービス(5泊6日)                       4,720円

  八王子から成田までの高速料金  2,850円×2(往復)=   5,700円

      ドコモの国際サービス(6日間)     315円×6日=      1,890円

  このほかに滞在中の費用(オプショナルツアー、食事代等)、

      おみやげ代、成田までのガソリン代等             約7.1万円

                            総トータルで54万円位